「アンチエイジング」という言葉に反応してしまうけど、「老い」の程度って人それぞれな気がする。同じ歳でもすごい若い人、老けてる人、どういう違いがあるんだろう。
「老ける」って年をとることと等しいのかな?「老ける」ってなんだろう?
年をとりたくない、老けたくない、というのはみんな共通の願いです。
ここでは
- 「老いる」とは具体的に何を目安にするのか
- 「暦年齢」と「生物学的年齢」の違い
- 「アンチエイジング」「老化を遅らせる」には
京都府立医科大学 内藤裕二教授の講演より学んだことをお伝えいたします。
「老い」の目安となる指標
- 歩く速度が遅い
- 握力が低い 男性28kg以下 女性18kg以下
- バランス能力が低い
- 視力・聴力が低い
- 外見が年齢以上に老けている
- IQスコアが低い
- 「老化したくない」といつも思い、「老い」に否定的な人
- 「75歳まで生きられない」と考える人
- 脳の表面積の減少
*「老い」は、専門用語で「フレイル指数」(Frailty)として表されます。
「暦年齢」と「生物学的年齢」の違い
暦年齢が同じであっても、人によって生物学的年齢は違っています。
1年間に年を取る量が、人によって違う。1年に0.4歳しか年を取らない人もいれば、2.44歳としを取る人もいる。
カラダの老い、心の老い、社会からの隔絶など、「老い」は雪だるま式に「老い」自体を加速させます。
腸内細菌の権威内藤先生の言葉は重い
肉を食べて健康になることは絶対にありません。
肉を食べたから筋力がつくなんて単純なことではありません。
ハム、ベーコン、ソーセージは食べないでください。
今現在わかっていることは、肉を食べないで、豆を食べる。食物繊維を一緒に摂取する。
そうすると老化が遅くなりそうだ、ということです。
正直な話、あと20年もすれば本当に「若返りの薬」ができるかもしれません。本当に。
それほどまでに現代の医学は進んできています。
でもその薬の出現の前にできることもあります。
スイスで行われた実験による論文より(Aging Albany NY) 2021,13:9419-9432
「食事、睡眠、運動、リラクゼーションのガイダンス、およびプロバイオティクスと植物栄養素のサプリメントが含まれた8週間のプログラム」で約3歳若返ることが報告されました。
ライフスタイルを変えることにより、健康になり、かつ若返ることは、証明されています。
外見のアンチエイジングももちろん大切です。
でも、現在世界で提唱されている”WELL-being”という幸福な状態のためには、精神的、肉体的、社会的な幸福感が大切、とされています。
他者への眼差し、具体的には困っている人への援助・寄付をすることなども、WELL-beingの一つだと認識されています。
つまり、コミュニティへの貢献も、自分が健康でいるために大切な要素ということですね。
自分だけが健康で幸せなら良い、のではなく、他の人と一緒に、みんなで幸せでいよう。
これから一緒に、well-beingの状態へ向けて、行動を始めましょう!