プラントベースホールフードと病気

プラントベースホールフード(以下、PBWF)の生活習慣を取り入れると、どんないいことがあるのでしょうか?

今日は、PBWFが我々の健康に及ぼす効果を見ていきたいと思います。

日本人の10大死因

まず、日本人の主な死因10個をみてみましょう。

日本人の10大死因2021

まず、がん、心臓の病気、脳卒中が病気としては多いです。

「老衰」が第3位って、知らなかった。日本人は穏やかで幸せに死んでるってこと?


いいえ。
死因第3位「老衰」は、例えば、米国では認められない死因です。日本の高齢社会特有の死因として、米国とは全く違います。

老衰は、「幸せに、ピンピンコロリと老いて眠るように死ぬ」、と言うことではなく、体の機能が衰え、多臓器不全、肺炎、敗血症などで死ぬ、ということ。
健康寿命が終わってから平均寿命まで、男性なら8年程度、女性なら12年程度、寝たきりや介護を受けながら生活し最後介護施設のベッドでなくなる、というイメージです。
糖尿病や、高血圧、心疾患など慢性疾患を持ちつつ薬を飲んで生きながらえる期間があります。

緑色で表示した死因、これらはなんだと思いますか?

「遺伝ではなく、食生活が原因だった」ためにかかった疾患です。
そして、PBWFの食生活が、多くの病気を予防するばかりでなく、症状を改善することが、国内外で科学的に証明されています。

食生活に依存する病気たち

心疾患

血管のつまりは、PBWFが特に効果を表し改善しやすい病気です。

心臓や血管に問題がある場合、食用油も控えることが大切とのこと。

食用油も、ホールフードではなく、精製されたものですからね。

狭心症の症状、胸の痛みはPBWF食にして1〜2週間で改善が始まり胸の痛みが取れるそうです。

がん

日本人も1990年代から3人に1人はがんで亡くなっています。国連の予想によると、今後数十年において毎年世界で1400万人から2200万人が新規がん患者となる。

そのがんも、遺伝ではなく、食生活が原因の多くを占めています。

1980年代には、食生活をプラントベースにすると35%のがんが予防できる、といわれ、2010年頃には70%、最近では95%のがんが予防できるという研究結果(査読つき医学論文)が出ているそうです。

糖尿病(2型糖尿病)

伝統的な食生活から、現代の食生活に変化した中国では国民の半数が糖尿病予備軍だそう。すごく高い割合です。

食生活をプラントベースにすることで、3日後から、投薬量を変えなくてはならないレベルで血糖値が下がるとのこと。

ただ、食用油をとらないで、ナッツなどで脂質をとる、というのはかなりハード。
ここは自分の症状と、「味気ない食事でつまらない」といった無理をしなくて良いように工夫してやっていくべきですね。
herbivore campの出番です!!

アルツハイマー病

アルツハイマーも予防する、と言われています。(そうそう、キノコや甘酒に含まれるエルゴチオネイン!)

PBWFは病気を予防するだけではなく治す

植物ってすごい!でも、病気を良くするなんて、なんでそんなことできるの?

ファイトケミカル=Phytochemicals の力

植物が光合成をして成長していく家庭で環境から身を守るために作り出す成分のことを、ファイトケミカル、と呼びます。

植物は、雑草でもなんでも、平均5つ程度の固有の特異成分を持っているそう。地球上の植物の種類は20万種以上。なので、地球上には少なくとも100万種類のファイトケミカルが存在します。

驚くのは、そのうちの9割が未だ未知の成分だということ。
これからの研究が待たれます。

植物は、動くことができません。
太陽光線が強くても、虫が来ても、動かないで過酷な環境で生きていくために自らを守るために作り出したファイトケミカルが、
私たち人間の健康にとって、とても有用な成分となります。

植物の可能性は、無限大です。