放棄された「森林」を液体に

バイオマスバリューチェーン構想|株式会社ダイセル https://www.daicel.com/bvc/

株式会社ダイセルが、京都大学や金沢大学と共同して研究を進める「バイオマスバリューチェーン構想」というものがあります。

リンク先の動画をご覧いただくのが正確ですが、簡単に言うと:

戦後広葉樹林をスギの林に変えた。その人工林の木材の需要が減って、林が放置され荒れている。その放置された林の木材を液体にする技術で、バイオマス燃料やその他の役立つ資源にする。そこにお金が生まれ、人工林を伐採し広葉樹を植え、日本の国土の森林を再生させる。そうすることにより、農業や漁業の発展にも寄与する。
放置された林が「油田」になるよ!と言うお話。

京都大学のみならず、金沢大学など様々な大学の、様々な先生が研究されています。

「コロンブスの卵」となる技術。
社会に必要とされる技術。
社会の仕組みを大きく変える技術。

京都大学×ダイセル

未来への希望を感じました

私は、この話を知りませんでした。
海洋汚染や様々な環境問題、地域の過疎化、放置・遺棄された土地の問題。
人の善意に頼ることしかできないと思うのが文系の考え方なのでしょうか?
管理されていない人工林の質の悪い木材、果ては玉ねぎの皮まで、液体にする。
それをエネルギー資源やプラスチックの代わりにする。
それを、大きい工場ではなく、里山のひっそりとした場所、いろんな場所で行う。
大規模な設備投資なしで、実現可能。
お金ができたら、今度は広葉樹を植林し森を再生する。
森が再生できれば、養分のある水が保水でき土砂崩れなど災害が減り、田畑がうるおい、沿岸の魚も戻ってくる。

恐れ入りました。
人類、すごい。
石油に頼ってきた世界を、抜本から変える構想。
植物に頼る。植物を活用する世界へのゲームチェンジャー。

1000年後を見据える取り組み。人類ならでは。